飼ったことのない猫の顔を
懐かしく思い出しているうちに
足元に何匹もの猫がまとわりついて
歩き難くて何度もよろけて
椅子を誰が駐車場に置きっ放しにしたのか
机は彼が持って帰ったって言うし
足元では何匹ものうりぼうが
ジーンズのすそを噛んでるから
庭を掃かなくちゃならなくて
ほうきが入れ替わってることを
教えてくれた人がいて
何か持っていかなきゃならないなと思って
買い物にでかけようと鍵をかけて
いつのまにできたのか
こんな近くに大きな店ができているなんて
いやぁ便利になったもんだけど混雑してるから
少し座っていたかったんだけど
ヒーター消し忘れたかもしれないから
あわてて家に引き返してみると
煙が目に飛び込んできて
どうしようどうしようと走るんだけど
足元にまたうりぼうがまとわりついて
「きっと一緒に行きたいんだよ」って誰かが言ってるけど
走っても走ってもなかなか進まないのがもどかしくて
ハイヒールなんて履くんじゃなかったって
もどかしくてもどかしくてもどかしくて・・・
<2006/11/20 たびすけ>
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